コラム —トピックス—

『子育ては楽しい』Vol.1  「寄り道」




いつもの道。大人の足ならサッサと歩いて5分もあれば着いてしまうような距離。
ところが、小さな子どもと一緒に歩くとなぜかあっという間に30分以上もかかってしまうことがよくあります。
途中でアリを見つけてしばらく座り込んだり、落ちている葉っぱを拾って集めたり、石をこっそりポケットに入れたり、段があるたびに登ったり飛び降りたり・・・。次から次へと寄り道をします。

忙しい時だったら、待ちきれず、ついつい「早く早く!」と思ってしまいます。
でも・・・実は、そんな時間は、子どもにとって(大人にとっても・・・かもしれません)とても大切な時間だったりします。
子どもは、そんな何でもないような日常の中で、たくさんのことを学びます。
天気や温度や風、季節の花や生き物。動物との関わり。危険な場所の存在や道路の歩き方、横断歩道の渡り方。知っている人との挨拶。絵本やテレビでは味わえない実感の伴ういろいろな言葉。
そして、そんな楽しくて気持ちの落ち着ける時間を過ごせたあと、子どもは心も身体も安定するものです。

できれば、仕事や家事を少しだけ早めに切り上げ、または後回しにして、あるいはちょっとサボって、思いっきり子どものペースに付き合ってみましょう。
一緒にアリを見ていると意外と大人も夢中になって子どもの頃を思い出して楽しんでしまったり、普段気づかなかった季節を感じられたり、近所に顔見知りが増えたり、いつの日か子どもが小学校に通うようになった時に安心だったり・・・思わぬステキなおまけまでついてきたりします。
子育てのコツはメリハリをつけることです。
子ども供に短くても充実した時間を過ごすことで、ほかの時間や関わりがうまくまわったりもします。
そして、そんなかけがえのない時間の積み重ねがあれば、成長した子どもは、家族や友達を傷つけるようなことはしないでしょう。

子どもと手をつないで一緒に歩けるのは数年だけです。
寄り道を楽しみながら、かけがえのない時間を大切にすごしたいものです。

  チャイルドケア アドバイザー さいとうなおこ  

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